ぼくが見て感じたスリランカ紹介75 コロンボ国立博物館とその界隈 その1 今回はコロンボ7地区にあるコロンボ国立博物館界隈の話をしましょう。 シナモンガーデンと呼ばれるコロンボ7地区は、各国大使邸やスリランカ人セレブ達の豪邸が立ち並ぶ高級住宅地として知られています。それと共にコロンボ国立博物館や国立自然史博物館、アートギャラリー、英国植民地から独立へ導いたバンダーラナーヤカ首相の業績を展示した博物館、中央図書館等があり、隣接した地区にあるコロンボ大学も含めて文教地区でもあります。ここは植民地時代にはシナモンの栽培が盛んだった事からエキゾチックな響きのある、シナモンガーデンと呼ばれています。実は僕の家もこの地区にありました、豪邸ではありませんよ! 主要なホテルがあるフォート地区やペター地区からコロンボ国立博物館までは直線距離で約4〜5Kmほどなので歩いてもたかが知れています。是非ともブラブラと散歩してみては如何でしょうか。 インド洋に沿ってと言うと大袈裟ですが、先ずはホテル街から海岸線に沿ってゴールロードをコルピティヤの信号まで南下してみましょう。 スタートすると直ぐ海側に1864年創業のゴールフェースホテルが姿を現します。創業当時の雰囲気をそのままに残しているコロニアルスタイルのホテルで昭和天皇も宿泊された格式のあるホテルです。 *ゴールフェースホテルのリンクを開くと豪華なホテルの様子が見られます。 このホテルの中にある「ベランダ・レストラン」ではビュッフェスタイルではありますがハイ・ティーを楽しめます。国立博物館までの散歩のスタートに如何でしょうか。紅茶なんてと思う紳士淑女の方々には同ホテル内のインド洋に面したレストランでスリランカの生ビールはどうでしょうか。少し辛めのスリランカのおつまみ、そしてインド洋から伝わってくる微かな波のささめき。この海の先には何があるのかな、なんて思いを巡らませて飲むと生ビールの味が数倍も上がりますよ。 ここで時間を盗られると、その日のうちに国立博物館までたどり着けないのであまりお薦め出来ないのですが、一日はゴールフェースホテルの海に面したテラスでインド洋に落ちる夕日を眺めながら「頭の中を空にする」時間を過ごすのが僕は好きです。 さて先に進みましょう。ゴールロードの両側にはスリランカのスナックや甘〜い紅茶とコーヒー、スリランカカレーが売り物の昔ながら飲食店から、今風のお洒落なカフェテラス、インターネットカフェ、本格的な日本料理の店まで揃っているので、途中で散歩に飽きたり、疲れたり、お腹がすいたり、喉が渇いたりした時には何時でも一息つける場所があります。 夜のお散歩が好きな向きの方には、英国風のパブのような店や、いかにも怪しげなバー、カジノ等がありますので自己責任の範囲内で夜のお散歩をするのも楽しい事でしょう。このエリアには最近になってブティックや雑貨品店等も多くなってきているのでウィンドーショッピングやお土産物を探すのにも面白い場所になって来ています。海側には政府観光局があるので、スリランカ全体の旅情報を入手する事も可能です。 以前にも本誌で紹介しましたが、ゴールロードを歩いていると幸運か、不運かにも依りますが、色々と個性的な人と話しをする機会に出くわす事が多くあります。何が目的なのか判りませんが日本人の名刺をトランプマジックの様に拡げて、たくさんの日本人の友達がいる事を自慢する人。同じ様に日本人の名刺を見せて寄付を強要する人、この人の持っていた名刺には「この人を信じてはいけない」と日本語で書かれていた事がありました。じっくりと話を聞くと直近のレートを知らない闇両替屋もいましたね。もっと凄いのは初対面にも関わらず、数か月後に日本に行くから仕事を紹介してくれと臆面無く言ってきた輩がいました。 難しい事は、中には純粋に日本語の勉強のために話しかけて来る人もいるので、その見極めです。勉強目的の方々は往々にして日本語がまだ上手ではありません。これに対して上記の個性的な方々は、場数を踏んでいるのでしょう、結構流暢な日本語を話します。最初の内は本音を話しません。しばらく話をしていると、脈がありそうだと感じるのでしょう、突然脈絡なく主目的を話始めます。僕ら側の対応としては、ここで躊躇する必要はありません、即座に席を立つ事です。 勉強目的の方々は遠慮がちに話をしてくるので好感が持てます。状況によっては、この後のお散歩の案内をお願いしても良いでしょう。観光客は勿論の事、駐在員でも知らない新しい店の情報や話題を得る事が出来るかもしれませんね。ただし、この場合でも何らかの金品や見返りをおねだりしてきたら、即座に断りましょう。逆に最後まで何もおねだりが無い場合には、軽い食事などを御馳走してあげる事も大事です、生涯の友人を得る事になるかもしれませんよ。 毎度の事ですが脱線続きで国立博物館までたどり着けませんでした。現段階で道半ばと言ったところでしょうか。次回には何とか国立博物館界隈まで辿りつきたいものです。 僕が見て感じたスリランカ・目次へ TOPへ |
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