ぼくが見て感じたスリランカ紹介76 コロンボ国立博物館とその界隈 その2 ゴールロードをどんどん歩いて行くと、海側にアメリカ大使館が見えてきます。大使館の先のコルピティヤの信号を左方向に曲がって、アナンダ通りを進めばコロンボ国立博物館に到着です。でも、折角コルピティヤまで来たのですから、博物館に行くのは後回しにして、もう少しゴールロードを直進してみましょう。 上記、リンクサイトを開くとコロンボ国立博物館の優雅な建物を見ることが出来ます。 海側の歩道を歩いて行くとマクドナルドを過ぎた辺りにスリランカ紅茶局(Sri Lanka Tea Board)があります。さすがに国営店、スリランカで生産されているほとんどの紅茶が集められていて、適正な価格で購入することが出来ます。 紅茶局の周辺、特にゴールロードを渡って住宅地に入っていくと洒落たカフェが集まっているので、ここいら辺で一休みするのも良いでしょう。 紅茶局から更に先に進むとベアフットに着きます。この店は、今年になって立て続けに放映されたTVのスリランカ特集番組でも紹介されていました。 手織りの布製品を中心にスリランカの雑貨を販売しているので、此処でお土産物を探すのも良いですね。地下売り場にはスリランカに関する写真集なども置いてあるので、少し重くはなりますがご自分へのプレゼントにどうでしょうか。ベアフットを過ぎるとバンバラピティヤの信号に着きます。 この信号から少し海方向に行くとマジェスティックシティというショッピングセンターがあります。センターの中にはお土産物屋の他に食料品店、サリーやカジュアルウェアの専門店、電気屋や靴屋など多種雑多な店が軒を連ねています。地階にはフードーコートがあるので気軽に昼食を食べる事も出来ます。スリランカの人達の日常生活に触れる事の出来る場所なので、是非一度はお出かけください。 バンバラピティヤから先にも面白い場所はあるのですが、此処からコルピティヤに戻る事にしましょう。戻るにしても、同じゴールロードを歩くのでは芸が無いのでゴールロードと並行して1本内陸側を通るデユプリケーションロードに行ってみましょう。 デユプリケーションロードについては本誌2007年1月号で、「道路の両側にスリランカの最先端の流行品を扱う店、スイス・中国・インド・韓国等のレストラン、洒落た文房具店、昔ながらの商店等が混在しています」というように紹介しています。現在ではスイスレストランは別の場所に移転し、昔ながらの商店も少しずつ建て替えられてお洒落な店が増えてきているようです。 数多くあるデユプリケーションロードとゴールロードを結ぶ横丁にも現代風のブティックやカフェの類が多くなってきています。出来るだけ、この様な横丁に入ってみましょう。両ロードは150〜200m程度しか離れていないので迷子になっても大したことはありません。半径数百メートルの範囲内をウロウロするだけなので、しばらく歩けば前述したどこかしらのランドマークに当たります。迷子になるのも旅の醍醐味と考えて、積極的に横丁に足を踏み入れて下さい。ランドマークが見つからなければ、地元の人に声をかけて下さい、きっと判り易い場所まで案内してくれますよ。 さて、デユプリケーションロードを歩いて行くと、左側角にリバティプラザがあるT字路に着きます。此処が前述した、コルピティヤの信号を左方向に曲がったアナンダ通りです。アナンダ通りを真っ直ぐ進んで、中央図書館がある交差点を右に曲がれば国立博物館の正面玄関です。正面玄関の外には、たくさんの三輪タクシーやラジオタクシーが客待ちをしているので、歩き回って疲れている様ならば、帰り道にはホテルまでタクシーを使うのも良いですね。 コロンボ国立博物館の説明を少しだけしておきましょう。博物館は1877年に英国植民地政府によって建てられたコロニアル様式の建物で、前庭の芝生広場には当時のセイロン総督の像が残されています。建物は2階建て、正面玄関から中に入ると1階の正面に大きな仏像が置かれています。左周りに進むと、スリランカ最初の王朝であるアヌラダプーラ王朝の展示室から始まって、王朝が遷都するのに従って各王朝の展示室が最後の王朝となるキャンディの展示室まで順番に設けられています。2階には、象牙や木彫りの工芸品や悪魔祓いの仮面などが展示されています。建物の外観に比べると所蔵品は少ないように感じられます。 まだまだ元気だと言う方は、博物館の裏手にある広大な公園(ヴィハーラ・マハー・デーヴィ公園)を突っ切ってタウンホール周辺に行ってみましょう。 タウンホールはコロンボの市庁舎で、博物館と同じく真っ白なコロニアル様式の建物で大きな円形のドームが遠くから見えるので、直ぐに判ります。前述のベアフットと同様に、外国人観光客や在留外国人に絶大な人気のあるパラダイスロードとオデールというショッピングセンターがあります。此処には、お土産物に適したスリランカの雑貨品を扱う店が何件もあるので、博物館とは別に、帰国前に別途お出かけになった方が良いかもしれません。 これだけ歩き回ると、そろそろ疲れが出てくる頃でしょう。ゴールフェースホテルの隣にある、ゴールフェースグリーンと呼ばれる海に面した広大な緑地広場、此処はイギリスの植民地時代に造営され、当時はイギリス人が草競馬やクリケットを楽しんでいたそうです。この広場までタクシーで戻って、地元の方々と一緒にインド洋に沈む夕日を眺めるのも良し、隣のホテルのテラスで夕日を眺めながら、スリランカ料理を肴にビールを飲むのも良いでしょう。お疲れ様でした。 僕が見て感じたスリランカ・目次へ TOPへ |
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