‘わんりぃ’活動25周年&倉石賞受賞記念

果てしなく広がる黄色い大地の華・陝北剪紙(切り紙)展に寄せて

 

表題の「果てしなく広がる黄色い大地」は、ゴビの砂漠から300万年に亘ってで吹き寄せられてきた黄砂が吹き溜まり標高1000m近い高原状の大地となった、陝西省北部に広がる黄土高原地帯です。そして剪紙展(514()18() 場所:虎の門にある中国文化センター)で展示される剪紙作品は、1990年代‘わんりぃ’メンバーたちが外国人に開放されたばかりのこの地を訪れ収集されたものです。

その頃まで当地の女性たちは教育を受ける機会もないまま文字を知らず、カラカラに乾いてひび割れた土地でやっと命をつなげる程度の実り少ない過酷な農耕に明け暮れてながら生き、その傍ら古くから剪紙を剪り、ヤオトンと呼ばれる横穴式住居の窓に貼って、日々の平安、家族の健康を祈ってきました。1980年代、中央美術学院教授等によって、広く紹介され中国内外の注目を浴び高い評価を得るようになると、女性たちの剪紙制作活動に火が付き、厳しい環境をはね返えさんばかりに元気溌剌とした、この地方独特の力強い剪紙が次々剪られ発表されるようになりました。

 展示の剪紙は収集された時代からすでに20年が経っています。が、展覧会の準備の為に広げられた剪紙から今もあふれ出る様な生命の躍動感と圧倒されるような迫力を感じます。

 展覧会では、‘わんりぃ’誌上で紹介されている高鳳蓮(ガオフォンリェン)さんや、これこそ陝北の剪紙’といいたくなる迫力の剪紙を剪っていた(ハンジュウシャン)さんを中心に、大小合わせて500点余りの陝北女性たちの剪紙作品を展示します。是非、陝北剪紙の素晴らしさをご自分の目でご覧くださり、その迫力をご自分で感じて頂き、陝北の剪紙の素晴らしさを知って貰えたらと願っています。

                                   (田井光枝)

ヤオトン(横穴式住居)のある風景