「身体に嬉しい山西省の麺・健康雑穀莜麦を味わおう」に参加して

2017年4月11日(日)      麻生市民館・料理室

鈴木真佐世
 ‘わんりぃ’の会報3月号で岩田温子さんが書かれた「莜麦に惹かれて」を読んで、莜麦に興味を持ち、4月16日の麻生市民館での講習会に参加させていただきました。なお、莜麦とは欧米で古くからオートミールとして食べられてきた燕麦のことで、中国(山西省や内モンゴルなど)では製粉されて料理されています。

 まず、講師の何媛媛さんが莜麦の粉をこねて、魚魚と栲栳栳の2種類の莜麺の成型の仕方をデモンストレーションしてくださったのを見て、5人ずつの各グループで粉をこねました。パンや餃子の生地をこねるときよりも硬めで、どちらかというとそばを打つ時の硬さです。

 こね上がった生地を寝かせている間に、何先生が2種類のタレを作ってくださいました。1つ目は、卵とトマトのタレで、中華鍋にサラダ油を入れて、溶き卵を流し込みますが、油がたっぷりで強火なので、卵はふんわりと膨らんでおいしそう。それを少しつぶしたら、小さく切ったトマトを加えてしばらく炒め、塩と水を入れて煮た後、みじん切りの葱と水溶き片栗粉を加えてとろみをつけてから、鶏ガラ顆粒で味を調えました。きれいな色を活かすために醤油は入れないとのこと。レシピには砂糖が書いてあるけれど、北方の人は甘い味を好まないので先生は入れないで仕上げました。

  もう1種類は、豚肉タレで、本来は肉を細かく叩き切りにして使うそうだが今日はひき肉を使いました。ここでもたっぷりの油を鍋に入れて熱し、しょうが、葱、にんにくを入れてさっと炒めてから豚肉と椎茸を加えてさらに炒め、肉の色が変わったら、料理酒、醤油、塩で味付けして少し炒めた後、水を入れ、水溶き片栗粉を少しずつ入れてとろみをつけて完成。料理酒については、日本酒は味が薄いので大目に入れますが、中国では紹興酒の他、白酒もよく使うそうです。

 各調理台に戻って、これから魚魚と栲栳栳の成型をみんなでしましたが、作っているうちに手は少し慣れてきたのですが、生地が乾燥してきて、だんだん作りづらくなっていきました。何とか全部成型し終わってほっと一息。

 順番に蒸し器で10分くらいずつ蒸しました。

 蒸し上がった魚魚をつまみ食いすると、噛み応えがあってそのままでもおいしい。甘党の人はきな粉をかけて食べたらいいのではなどと食べ方の話に花が咲きました。

 私たちがこれらをしている間に、男性2人は莜麦に強力粉を混ぜて蕎麦を打っていましたが、出来上がった蕎麦はちゃんとつながっていてすごい!

 蒸し上がった魚魚を使った炒め物を何先生が、もう1品のブロッコリーの炒め物は‘わんりぃ’のメンバーが作ってくださって全てが完成!

 今日の献立は、2種の莜麺と2種のタレ、魚魚のもやしと菜の花炒め、莜麦そば(編笠茸入り)、桜の塩漬け入りキャベツの即席漬け、豆乳寒天エンドウ豆入りという豪華版でした。莜麦麺は噛み応えがあっておいしく、ついたくさん食べすぎてお腹一杯、大満足の講習会でした。ネットで調べると、現在のところ「燕麦の力」というダイエット食品は高額で売られているのですが、莜麦の粉自体は日本で手に入らないのが残念です。ダイエット、健康にいいのですから、日本でも売り出されるのを楽しみにしています。