「来る年への願い」

                      

 マヤ文明の予言で2012年12月21日に世界は滅亡していたらしい。ちなみに今日は12月22日で(原稿の締め切り、過ぎています、すみません)、世界は前の日と変わらずに続いている。
  以前もそんなことがあったと思ったら、ノストラダムの大予言だった。小学生のときに、本で知って、妙に盛り上がった。空から恐怖の大王が降ってくると予言された1999年は過ぎ、世界は21世紀を迎えた。

 世界はそう簡単に滅亡しない。世界の不正も不条理も問題も簡単には、なくならない。たくさんのモヤモヤを抱えて地球はまわり続ける。

 それでも世界がおわるかも、と2011年3月の福島第一原発事故のとき、私は思った。たくさんの勇気ある方々のおかげで、世界は続いている。やはりたくさんの難しい問題を抱えながら。日本は小さい国だ。にもかかわらず経済大国になれたのは、こんな危険と隣り合わせで、無理して頑張ってきたからなのだと、事故の日に初めて知った。現在、原発の立地条件の見直しが行われているが、活断層の可能性に目を閉ざして原発を作り続けた日本を、お金を稼ぐために、自分の体調を無視して無理に働き続けた姿と言ったら美化しすぎだろうか。

 世界は簡単には滅亡しない。だからこそ、私たちは世界の抱える数多くの問題とずっと、根気よく付き合っていかなければならない。世界がよりよくなるために、小さなことでもいいから、自分ができることを、考えて生きていかなければならない。(例えば、選挙のときに投票に必ず行くことも、自分ができる小さなひとつだと思う。)

 2012年の「今年の漢字」は「金」だった。2012年はオリンピックあり、ノーベル賞の受賞があり、素敵な話題に癒された。

 年が明けて、2013年、いいことが多い1年でありますように。毎年のことながら、願わずにはいられない。 (真中智子)


           
智子の雑記帳・目次へ戻る   TOPへ戻る